トライやる・ウィークとは、兵庫県内の中学校で1998年度から実施されている職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動のことです。
八景中学校からのトライやるウィークの受け入れは、今年で三年目になります。最初の年から、こうして高齢者施設での就労体験をしてみようという生徒さんが途切れないことを、とてもうれしく思い、職員・ご利用者一同楽しみにしていました。
当日、小規模三田に到着した生徒さんに、まずは高齢者との接し方について簡単にお話し、今日一日の流れを説明させてもらいました。
親戚でない高齢者の方に初めて接するということで、緊張を隠せない様子でしたが、そんなところも微笑ましく、ご利用者は若い生徒さんがきてくれただけでにこにこの笑顔です。
午前中は入浴後のご利用者のドライヤーを担当してもらいました。「若い子にしてもらったら元気が出るわ、ありがとう」とにっこりされるご利用者に、生徒さんの表情も柔らかくなっていきます。世代の違う人と人とをつなぐ笑顔、とても素敵でした。
次に、個別リハビリをご利用者と一緒に体験してもらいました。生徒さんの掛け声に合わせ、いつも以上に頑張って取り組まれるご利用者は、とても楽しそうな表情をしておられました。
午後からは、レクリエーションです。生徒さんの元気をいっぱいもらおうと、皆で風船バレーをしました!輪になって「1、2、3、・・・」と数を数えながら風船でバレーボールのようにパスを繋いでいきます。
真ん中でご利用者に順番良く風船がいきわたる様にと、一生懸命風船を拾ってがんばる生徒さんの姿に、ご利用者も回数を重ねようといつにない熱意を見せてくれました♪
がんばった後は、一緒におやつタイムです。
職員を介さず、ご利用者と生徒さんが和気あいあいとお話する場面も見られ、とても暖かいひと時でした。
あっという間の一日でしたが、十代と七十~九十代の交流を通して、双方「より良い刺激」を与えあったのではないでしょうか。
これもまたひとつの素敵な多世代交流の形ですね。
今回の就労体験が生徒さんの成長の過程の一欠片になってくれたらと、願わずにいられません。
八景中学校の皆さん、ありがとうございました。